アプリケーションノート
m2p-labs社(ドイツ)の卓上バイオリアクター BioLectorに関するアプリケーションノートをご紹介いたします。製品情報については製品ページからご確認ください。
H.polymorphaは、組み換えタンパク質生産のホストとして広く使用されているものの、pH関連情報が明確になっていません。本記事では、BioLector Ⅱ/Proを使用し、pHプロファイルを利用したH.polymorphaの蛋白質発現の最適化を行っています。
糸状菌は、酵素や二次代謝物の生産菌ですが、形態学的な複雑さから培養が難しいとされています。現在は、フラスコによる振とう培養が主流ですが、振とうによるせん断力が比較的低いマイクロタイタープレートを使用しているBioLectorシステムは、ハイスループット培養に適しています。このアプリケーションでは、BioLectorによるマイクロプレートでの培養が、フラスコでの振とう培養と同等の結果をもたらすことを示し、BioLectorが糸状菌のハイスループット培養やプロセス研究に適していることを示しています。
バイオテクノロジー生産を産業的に競争力のあるものにするには、培地とプロセスの最適化が必須です。培地とプロセスの最適化におけるボトルネックは、クローン作製/DNA組換品種改良からのシフト段階にあります。このアプリケーションノートでは、数十年にわたりアミノ酸の工業生産菌として使用されているCorynebacterium glutamicumを用い、上清に分泌される脂肪分解性クチナーゼの酵素活性をモニターし、BioLector ProによりCGXⅡ培地の最適化を行っています。
このアプリケーションノートでは、BioLector ProでPI(Propidium Iodide)染色法を利用して、大腸菌培養中に死んだ細胞またはストレスを受けた細胞を識別するためのアプリケーションを例示しています。
蛋白質生産能力の高い大腸菌を用いた組み換え蛋白質生産は、バイオ産業における一般的な技術です。高力価の達成には培地が重要であり、蛋白質の産生には窒素源が関係しています。複合窒素源は非常に多様であり、培地のスクリーニングが重要です。このアプリケーションノートでは、BioLectorを用いて異なる培地および異なる窒素源が、蛋白質生産と成長に与える影響を評価しています。