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製品情報

※ 毒劇・保存条件・SDSにつきましては仕様タブをご参照ください。

Structure Screen
Structure Screen1とStructure Screen2は、蛋白質やペプチド、水溶性低分子化合物の結晶化を行うために使われる最も歴史のあるスクリーンです。1991年にJancarik氏と Kim氏によって発表されました。
Crystal ScreenとStructure Screenは26条件の違いがあり、Crystal ScreenよりStructure Screenの方が38例多く、結晶化に成功した報告がされています。
いくつかの条件において、Molecular Dimensions社ではpHの調製に塩酸ではなく氷酢酸を利用しています。この組成は英国の研究機関で開発されました。

PACT Premier＆JCSG-plus
PEG、イオン、pHを効果的かつシステマチックに利用できるスクリーンです。沈殿剤にPEGを使用しています。このスクリーンはNetherlands Cancer Institute（NKI）、Oxford Protein Production Facility (OXPPF)で使用され、成功しました。
24のカチオン/PEG、48のアニオン/PEG、24のpH/PEGスクリーンで構成されています。
Janet Newmanにより開発され、SPINEプログラムの一環としてAnastassis Perrakis研究室（NKI）でテストされました。

JCSG-plus
近年使用されている中で最も完成度の高いスパースマトリックススクリーンです。PACT-premierのようにシステマチックに構成されています。Pact-premierとともにSPINEで使用され、結晶化条件を効果的かつ戦略的に特定するのに役立ちます。

Shut Gun Screen
SG1スクリーンは、市販されているイニシャルスクリーニングキットの中から最も成功し、かつ頻繁に報告された結晶化条件からのCSIROのDr. Newmanらによって設計された『Shot gun』アプローチを使用しています。
この製品はCSIROのJanet Newman氏によって開発され、CSIROのライセンスのもと製造されています。

The Ligand-Friendly Screen
Ligand-Friendly Screen (LFS) はPACT premier Screen の沈殿剤組成を基本としており、阻害剤あるいは化合物と蛋白質との共結晶化に適したスクリーニングキットです。

• キットには蛋白質とリガンドの相互作用部位に結合する可能性のある化合物（阻害剤）が含まれていないため，より強固に蛋白質に結合するリガンドを見出すことができます。
• キットに含まれるバッフアのpH値は，生理学的な値に近づけてあるため，活性化型の蛋白質構造での結晶化が可能になります。
• 結晶化することが難しい蛋白質のヒット率が向上します。わずかに組成が異なる複数の沈殿剤のフオーマット（semi-systematic format）を利用して繰り返しスクリーニングを試みる方法は，結晶化が困難な場合に有効です。
• 蛋白質とリガンドとの共結晶化のヒット率が向上します。Semi-systematic formatは，リガンドと蛋白質が複合体を形成する際に結晶化条件が変わるような場合に，元の結晶化条件の周辺にある最適な共結晶化条件を見出すのに有効です。

The LMB Crystallization Screen
イギリスのケンブリッジ大学のMRC-LMBにて公開された条件に基づき、Molecular Dimensions社が独占的なライセンスを得ました。
2002～2009年の間、2800サンプルに対して1440条件で400万を越える結晶化実験が行われました。
100～200 kDaの大きな複合体を含む結晶化した蛋白質の平均分子量は37kDaでした。
公表された106の最適条件の中から重複していない96条件のスパースマトリックスを作製しました。

The BCS Screen
BCS(Basic Chemical Space)スクリーンは、SGC(Structual Genome Consortium)で開発されました。
PEGを分子量によって4つのグループに分け、混合液を作製します。
4種類の混合液(PEG Smears)が沈殿剤として作用します。
これによりPEGの変数を減らしつつ、広範囲の領域をカバーします。
SGCにおける191種のヒト蛋白質の試験では、96条件で42％のヒット率を示しました。
24条件はpH4.0～9.5の範囲に対し４種類のPEG Smearsをかけた、グリットスクリーンです。
残りの72条件は、様々な添加剤とバッファーのスパースマトリックスです。添加剤には、塩化ルビジウムや硝酸アンモニウム等の珍しい結晶化促進剤も含まれています。

MIDAS
MIDASはPEGの代わりに様々な沈殿剤を採用したスクリーンです。
ドイツのWürzburg大学 Clemens Grimm博士の研究室で考案されました。
MIDASに新たな沈殿剤を加え、改良を重ねたものがMIDASplusです。
アップデートではポリプロピレングリコールビスアミノプロピルエーテル(PPGBA)と呼ばれるポリマーのグループを採用し、ポリマー多様性を増加させました。
新たに採用している沈殿剤はSokalan PA25CL、Sokalan CP45、PPGBA 230、PPGBA 400、PPGBA 2000の5種類です。

Morpheus
33000以上のPBDの構造の中の低分子量リガンドのレンジを組み込んだ、独特な96条件のスクリーンです。
リガンド溶液4種類、Buffer System 1〜3、Precipitant Mix 1〜4で構成されており、3Dグリッドで効果的に設計されたスクリーンです。PEGと低分子塩が含まれており、膜蛋白質用のスクリーンです。低分子リガンドは初期結晶形成と格子安定性の両方を促進します。

Morpheus Ⅱ
MorpheusⅡはMorpheusをフォローアップした製品です。従来のスクリーンで観察できなかった結晶を得るために最適化されています。
重原子、凍結保護のためのポリオールが含まれています。35種類のPDB低分子リガンドをターゲットに96条件、構成しています。膜蛋白質の可溶化・安定化を促進するNDSB、ポリアミン、アミノ酸、単糖が含まれています。可溶性蛋白質、膜蛋白質のどちらにも使用できます。

Morpheus Ⅲ
MorpheusⅢはMorpheusシリーズのスクリーニングキットの最新の製品です。MorpheusⅢには他のスクリーニングキットには存在しない薬物類似化合物が含まれています。添加物は蛋白質に結合した構造としてPDBではしばしば登録されており、これが構造の安定化と結晶化のしやすさをもたらすと考えられています。
MorpheusⅢは最初のMorpheusのデザイン原理に踏襲しています。しかしMorpheusⅢでは、抗生物質、dipeptides（ジペプチド）、phytochemicals（植物性化学物質）などのような薬物類似化合物が添加されています。さらに各条件には他のMorpheusに備わっている革新的なバッファシステムと共にクライオプロテクタントとしての効果もあります。
これらの薬物類似化合物は、医薬品業界あるいは病気の原因の研究対象となっている蛋白質と相互作用すると可能性があります。
このような相互作用は、高分子構造解析の対象蛋白質の安定化と溶解性を改善すると考えられます。
またHippocratesは、Morpheus Ⅲの薬物類似化合物を全て含む添加物のスクリーンです。

ProPlex
ProPlexは蛋白質複合体の結晶化のためのスクリーンです。
NIH (National Institute of Allergyand Infectious Diseases) のSergei Radaev氏によって開発された、96条件のスパースマトリックススクリーンです。蛋白質間相互作用を維持し、複合体の溶解度を下げることができます。

The Nuclear Receptor
核内受容体のリガンド結合ドメインのイニシャルスクリーニングを行うためのキットです。
核内受容体はPEGとカルボン酸の存在下で結晶化します。PEG4000・6000・8000が使用されており、pHは6.0〜9.0の範囲内です。他の可溶性蛋白質にも使用できます。

MultiXtal
フレキシブルな結晶化スクリーンです。可溶性蛋白質・膜蛋白質に使用できます。蒸気拡散法や液-液拡散法、シーディングにも使用できます。従来のスクリーンよりも高濃度のPEGを含んでおり、より柔軟に使用できます。

3D Structure Screen
3D Structure Screenは蒸気拡散法において準安定領域での結晶の成長を促します。24種類の核形成条件と24種類のbacked-off条件が含まれています。
この製品はImperial College of Science, Technology and Medicine, London UKのライセンスのもと、製造されています。

Stura Footprint Screen & MacroSol
Stura FootPrint Screenは、蛋白質と蛋白質複合体の結晶化の可能性を素早く分析するためのキットです。蛋白質の溶解度曲線をスクリーニングする概念に基づいています。
ポリエチレングリコールと各種塩を、酸性・中性・塩基性にした条件含まれており、多くの蛋白質の結晶化に使用されている沈殿剤と蛋白質の溶解性をテストします。イニシャルスクリーニングで結晶および凝集体が得られたら、Streak Seedingで結晶が成長する条件を検討されることをおすすめします。
MacroSolは、蛋白質複合体や不均一な可溶性のサンプルの結晶化のため、蛋白質溶解度曲線に基づいてスクリーニングします。
PEGと塩が酸性・中性・塩基性にふられており、24×2条件で構成されています。結晶化に利用されている沈殿剤との相対性をテストします。

Clear Strategy Screen
A.M. Brzozowski氏とJ. Walton氏によって開発された、2つの相補的な6×4マトリックススクリーンです。 結晶ができなかったものや、回折解析できる品質の結晶ができなかった場合に使用される、ポピュラーなスクリーンです。
試験数を抑え、かつ合理的な試験設計ができます。Clear Strategy ⅠとClear Strategy Ⅱ合計で48の原液が含まれます。含まれるバッファーは1M 酢酸ナトリウム pH4.5・5.5、1M カコジル酸ナトリウム pH6.5、1M Tris pH7.5・8.5の5種類です。
この製品は英国York大学との独占ライセンスのもと、製造されています。

Membrane Protein Combination
α型膜貫通蛋白質のためのスクリーンです。蒸気拡散法で使用されます。
界面活性剤を含む蛋白質溶液を用いて結晶化条件のスクリーニングを行うための、pHのレンジ・沈殿剤・塩を含む48条件のスパースマトリックススクリーンです。Atomic resolution structuresが決定した膜蛋白質の、33の結晶化条件を最適化しました。

MemGold
原核生物および真核生物のαヘリックス型膜蛋白質の結晶化成功例をもとにした、スパースマトリックススクリーンです。300のαヘリックス型膜蛋白質の結晶化条件から選別し、PDBの130の膜蛋白質結晶化条件をカバーしています。

MemGold2
チャネル、トランスポーター、GPCR、ATPアーゼなどのユニークなαヘリックス型膜蛋白質の構造をもとに開発されました。
MemGold、MemSys、MemStartと連携して使用できます。また、Lipidic Sponge PhaseやLiidic Cubic Phaseと共に使用できます。

MemPlus
βバレル型膜蛋白質や、外膜のアクティブトランスポーターをターゲットとしています。MemGoldと一緒に使用すると効果的です。
PDBの結晶化条件に基づいており、pHのレンジ・沈殿剤・塩を含みます。

The PGA Screen
ポリアミノ酸のPGA (poly-γ-glutamic polymer)を使用した、革新的でシステマチックなスクリーンです。球状蛋白質や膜蛋白質に適しています。
PGAは高い核形成能・沈澱能を持ち、非常に低い濃度で、他の古典的な沈殿剤と共に使用することができます。結晶の生成および成長に必要な沈殿剤を減らすことができます。不安定ですぐに沈澱してしまう蛋白質に有効です。

MemMeso
脂質メゾフェーズ法で使用できる膜蛋白質結晶成長スクリーンです。
LCPで使用すると効果的です。またSponge Phaseにも使用できます。channelrhodopsinを含む8の蛋白質結晶化に成功しました。

MemGoldMeso
MemGoldMesoはPDBからデータマイニングされたin meso phaseの結晶化条件から自ら精選したデータベースを元にした“理にかなった”スパースマトリックススクリーニングキットです。

• 2017年3月までにPDBに登録された、mesophase構造の結晶化条件の調査に基づいています。
• 最適なin meso phase 結晶化条件によって明らかにされた多くの結晶構造が含まれています。
• GPCRやRhodopsinの結晶化条件に影響を受けないよう、広範な各種蛋白質に対するスクリーニングキットを開発しました。
• 自ら精選したデータベースから得られた結晶化条件について、沈殿剤組成に起因する無関係な構造が得られるような誤りがないことを確認しています。
• 一般的に使用されているMemGoldとMemGold2スクリーニングキットの信頼できる開発者であるOxford University のProf. Simon Newstead とDr Joanne Parker により開発されました。

MemChannel
成功の可能性を最大限に引き出すため、一般的なイオンチャンネル結晶化条件が含まれます。
オックスフォード大学のSimon Newstead教授は、MemGoldおよびMemGold2を発表して以来、αヘリックス膜蛋白質の結晶化と構造解析を続けています。
イオンチャンネルは既知の膜蛋白質の30％を占めます。データベースでは最新のヒット条件が存在しており、機能性サブグループの分析を可能にするほど大きくなりました。
これによりMemChannelの様に特定のクラスに焦点を当てた新世代のスクリーンが開発されました。

MemTrans
トランスポーターは既知の膜蛋白質の30％を占めます。
MemGoldおよびMemGold2の開発者であるオックスフォード大学のSimon Newstead教授が開発しました。
Memchannelと同様、データベースのトランスポーター結晶化条件から作製されました。
大きい可溶性ドメインを持たないトランスポーターは、小さい分子量のPEGの高濃度で結晶化する傾向があります。

HELIX
HELIXは、初期の核生成と結晶成長条件を実験で決定するための条件を満たす設計です。
pH4.6～8.5の酢酸アンモニウム、MES、HEPES、Bis-Trisは、4℃～37℃で結晶化を行うのに適しています。
より低いpHは、シトシンのi-motif構造の形成と3重らせんDNAの形成を促進します。

※ECO Screen：毒物／有害物質含有キットに対して、対象物質を除外／置換したキットです。
カコジル酸：MESに置換
有害物質：キットから除外

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