コールドチェーン

CoolRack 高熱伝導チューブブロック

 

製品ラインナップ

CoolBoxとの適合表

 
CoolRack(クールラック)高熱伝導チューブブロックは、氷やドライアイス、ウォーターバスなど、冷却や加温を必要とする実験に最適なアクセサリーです。
CoolRackは、-196℃~約100℃の温度域で使用が可能で、従来のアルミニウムと比べ、より急速に目的温度に到達します。また、すべてのチューブポジション温度において、±0.1℃の均一な分布精度を実現します。 制限酵素やdNTP、抗体などの冷却、組織、ウイルス、バクテリアのドライアイスを用いた急速凍結、液体窒素中でクライオチューブの整理など、様々な用途にご利用可能です。CoolRackは、オートクレーブや乾熱滅菌、漂白剤・ アルコール、その他の消毒剤など、一般ラボ用洗剤での洗浄が可能です。


問題点:濡れたサンプル

  • 再現性のない方法
  • 氷とサンプルの接点は不均一で、温度にバラつきが生じる
  • 整理がしにくく、サンプルやラベルが濡れてしまう
  • チューブが沈んだり、傾いたりすることによる汚染のリスク
解決法:CoolRack

  • 再現性のある方法
  • 全サンプルは± 0.1℃範囲の均一温度に保たれる
  • サンプルは整理、固定され、濡れることがない
  • 全チューブが直立、識別ラベルを貼り付け可能

「CoolRack とThermalTray を使うようになり、濡れたサンプルとは無縁になりました。
これらを使用することで、サンプルを長時間確実に冷却可能で、簡単にサンプルの整理もでき、安全・安定が保たれます。使用を強くお勧めします!」
ステファン・V、ジェネンテック社 Steffan V., Genentech


 

CoolRack(クールラック) の高い再現性

性能検証:1mL の水と温度センサーを入れた2mL クライオチューブをCoolRack CF45 にセットし、37℃設定のウォーターバスに設置したThermalTray に乗せました。その後、CoolRack CF45 ごとドライアイス(-78℃ ) に乗せた後(0 ~ 15 分)、37℃ウォーターバスに戻しました(15 ~ 30 分)。この実験を5 回連続で繰り返し、時間と温度分布を測定しました。
結果:CoolRack CF45 の時間と温度分布、水↔氷の相転移現象( オレンジの丸) の高い再現性が証明されました。

CoolRack(クールラック) の様々な活用法

氷を用いた冷却

  • 60~90秒で25℃から4℃以下へ遷移
  • サンプルやラベルが濡れることなく整理され、均一温度に維持
  • 直接氷に触れることなく何時間も冷却
  • 再現性のある方法
ドライアイスを用いた冷却

  • 5~7分で25℃から-78℃へ遷移
  • エタノールが不要。経済的で廃液がなくチューブが沈まない
  • 急速凍結を行う際に、チューブの直立状態を維持できる
  • ドライアイス・アルコールスラリーアイスと比較し、同等以上の凍結速度
  • 一定で再現性のある方法
液体窒素(LN2)を用いた冷却

  • 12~14分で25℃から約-150℃へ遷移
  • 急速凍結を行う際に、チューブの直立状態を維持できる
  • サンプルは直接、液体窒素に触れない
  • 一定で再現性のある方法
機器を用いた加温
CoolRack はウォーターバスやインキュベーター、ホットプレート、オーブンなどの機器内で使用することが出来ます。

 

CoolRack(クールラック) の冷却と加温

冷却時にはサンプルから熱が除去され、加熱時には熱が分配されます。CoolRack モジュールは精密工学に成型され、構成する特殊合金は、全サンプルに均一に温度を分配し維持することが可能です。