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innuPREP Virus TS RNAキットは、鼻咽頭および中咽頭スワブサンプルなどの気管スワブからウイルスRNAをマニュアルで迅速に分離するキットです。
スピンフィルターに溶解サンプルを吸着後、洗浄ステップを経てRNase-free waterで溶出を行います。きっとには、キャリアRNAおよび特許取得済Dual chemistry*に基づいたバッファーを採用しており、収量を最大化させるために最適化されています。
*Dual-chemistry
アナリティクイエナ独自の特許技術
高濃度塩の代わりに、カオトロピック塩と非カオトロピック塩を組み合わせた試薬をサンプル溶解ならびに結合バッファーに使用しています。
カタログ番号 | 品名 | 入数・単位 |
---|---|---|
845-KS-4710250 | innuPREP Virus TS RNA Kit | 250反応 |
Basic | スピンフィルター |
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Handling | マニュアル核酸抽出キット |
Starting material | 鼻咽頭および中咽頭スワブサンプル |
Duration of extraction | 約25分 |
φ Yield | 開始サンプルの品質およびウイルス量に依存 |
Elution volume | 60μL |
Storage / Stability of extraction kit | 24カ月 (室温14-25℃) |
Kit components | Proteinase K, Carrier RNA, Lysis Solution CBV, Washing Solution LS, RNase-free water, スピンフィルター, レシーバーチューブ, マニュアル |
innuPREP Virus TS RNAキットは、主に気管スワブからの呼吸器ウイルス性病原体検出を目的としています。
本キットを使用し抽出を行ったアプリケーション例を示します。
サンプル:RNAモデルウイルス 8000 IU / 0.9% NaCl溶液
サンプル量:200 or 400μL
リアルタイムPCR:RT後、ウイルス特異的遺伝子配列で増幅を行う
qTOWER³を使用したリアルタイムPCR解析結果
200μL(赤)および400μL(黒)の溶液からウイルスRNAをマニュアルで抽出後、ウイルス固有配列で増幅を行った増幅結果を示します(左図または上図)
右図(または下図)は内部コントロール添加サンプルの増幅もと共に示した図
【表1】
開始サンプル量 | Ct値(Virus) | Ct(Internal Control) |
---|---|---|
200μL | 29.16 | 23.70 |
400μL | 27.08 | 23.27 |
上記の通り、innuPREP Virus TS RNAウイルスキットを用いて分離されたRNAが逆転写後正常に増幅検出されていることを確認しています。
上記のアプリケーションではqTOWER³ touchが使用されています。qTOWER³は0.2mL×96wellのリアルタイムPCRサーマルサイクラーです。革新的なシルバーブロックテクノロジーにより、最大加熱速度8℃/秒・最大冷却速度6℃/秒、96wellブロック全体でわずか±0.1°Cの卓越した制御精度を提供します。また、検出器は特許取得済みの光ファイバーシャトルシステムを採用しており、赤、緑、青、白の4つの長寿命LED(RGBW)を備えた新しい光源とFiber OPTIC System(FOS):8本の光ファイバーを備えた統合シャトルシステムは、測定する色素の数に関係なく、最短6秒で96wellプレート全体の非常に高速な読み取りを保証します。詳しくは、以下の製品ページへのリンクからご覧ください。
参考資料:Coronavirus 研究目的での新型コロナウイルス”SARS-CoV2”検出ワークフローの概要(PDF)
本資料はアナリティクイエナ社から提供されています。